骨粗しょう症とは
骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
骨粗しょう症により骨がもろなると、「つまずいて手や肘をついた」「くしゃみをした」などわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がないことが多いので、定期的に骨密度検査を受けるなど、日ごろから細やかなチェックが必要です。
このような症状はありませんか?
- 背中や腰が丸くなった
- 身長が縮んだ
- 立ち上がる時に背中や腰が痛む
骨粗しょう症の原因
- 加齢
- 生活習慣(運動不足・食生活など)
- 喫煙
- 閉経後のホルモンバランスの変化
- 関節リウマチやステロイド薬の使用など
骨粗しょう症の検査
骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定する骨密度検査、骨折や変形の有無、骨粗しょう化の有無を確認するレントゲン検査、骨代謝マーカーという検査を行い、骨の新陳代謝の速度を知るための血液・尿検査、身長検査などがあります。
治療方法
食事療法
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどが骨の形成に役立つ栄養素になります。
タンパク質の摂取量が少ないと骨密度低下を助長しますので、意識して摂取しましょう。
カルシウム
牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、大豆製品など
(カルシウム摂取推奨量は1日700~800mgです)
ビタミンD
鮭、うなぎ、さんま、メカジキ、イサキ、カレイ、しいたけ、卵など
ビタミンK
ほうれん草、納豆、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど
運動療法
骨は負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり強くなる性質があるので、日常生活の中で階段の上り下りを取り入れたり、散歩を日課にすることをおすすめします。
骨折予防に有効な運動は、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどですが、ご自身の体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。
薬物療法
骨粗しょう症の薬は大きく3つに分類されます。
骨吸収を抑制する薬
女性ホルモン製剤(エストロゲン)、ビスフォスフォネート製剤、デノスマブ、カルシトニン製、SERM(塩酸ラロキシフェン、バゼドキシフェン酢酸塩)
骨の形成を促進する薬
活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、テリパラチド(副甲状腺ホルモン)
その他
カルシウム製剤